FF16をクリアしたので感想を語る![ネタバレあり]

先日FF16クリア後の感想<ネタバレなし>の記事を書いたのですが、

今回は前回書けなかったネタバレ部分を含むストーリー部分の感想を書きたいと思います。

なので、ネタバレNGな方はご注意ください!

 

ちなみにネタバレなしの記事はこちら

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では、ここからネタバレありの記事になります!

 

 

 

ストーリーについて

スクウェア・エニックス

ストーリーは、前半はファンタジーものではありながらも、

現実的な要素が中心に進んでいったように思います。

 

クリスタルというエネルギー元を各国がお互いに欲しがりながら睨み合い、

各国が有するドミナント=召喚獣の抑止力によって世界の均衡が保たれている

というところは、石油、天然ガス、鉱物資源等をにらみつつ、

核の抑止力を持って均衡を保つ現実世界を彷彿とさせます。

 

また、ベアラーといった奴隷のように扱われる人々がいたり、

身分や生まれた土地によって差別されたり、扱いが変わってしまう

こんなところも現実世界の問題点を取り込んでいます。

 

これら要素がストーリーに重みを与え、これからどうなるんだろうか、

クライヴ達はどうやってこの問題が山積みの世界に光をもたらすのか、

と、先が気になってどんどんストーリーに引き込まれていきました。

 

しかし、後半はアルテマという神的存在からの決別、人類の解放といった

テーマが作品の主目的であることが明らかになり、

最終的には王族も奴隷も、国同士の争いも、そんなものは些細な問題となり、

人を超えた人類代表のクライヴと神アルテマの一騎打ちとなっていきます。

 

アルテマが出て来てからは、

前半丁寧に語られた世界観があまり活かされなくなっていった感はあります。

後半は各国がどんどん崩壊していきますが、

退場させる前に各国の背景とか思惑とかをもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。

 

とはいえ、アルテマ自体はストーリー中盤あたりからはずっと登場はしていて、

急にクライマックス直前にポっと現れるような、そんな感じではないので

クライヴ達に感情移入して、倒してやる!と思えないこともない。

なので、ストーリーが飛んでいるとか、そういった印象ではないですね。

 

最終的にはクライヴはアルテマを打倒し、エンディングなのですが

エンディングについては結構思うところがあり、

次のパートでじっくり書いてみたいと思います。

 

エンディングについて

本作のエンディングを簡単に説明すると、

クライヴ、ジョシュア、ディオンの3人でアルテマに挑み、

最終的にジョシュア、ディオンが戦いに倒れるものの、

なんとかクライヴがアルテマを倒すことに成功。

 

ボロボロになったクライヴは倒れた状態で、月夜を見上げジルを想う。

しかしその左手は石化していて、そのまま意識を失ってしまう。

一方ジルは、月のそばで赤く光る星メティアが消えるのを目撃する。

それを見て悲しみから涙を流し、トルガルは悲しげな遠吠えをする。。。

(途中までメティアではなくメティスだと勘違いしてた、、)

 

そして月日は流れ、平和な時代、新たな世代の子どもたちが

すでに失われた魔法ごっこをして遊んでいるシーンで幕を閉じる。

と、こんな感じです。

 

人はアルテマの支配からは解き放たれて、

自らの力で困難を乗り越え、世代は変わり平和に暮らしている。

そこには魔法は無い=ベアラー、ドミナントもいないから

ベアラーを奴隷として扱うようなこともない、

人が人として生きている世界が実現したーという事でしょうか。

まあハッピーエンドではあります。

 

しかし、クライヴは意識を失っただけなのか、永遠の眠りについたのか、

ジョシュアやディオンは死んでしまったのか?

ここら辺は断定的に語られないので、それぞれの解釈に委ねられています。

なので、終わり方としてはいまいちスッキリしない形でした。。。

 

メティアは願いを叶えてくれる星として作中で説明されていましたが、

消えたのは、何を意味しているのか?

クライヴの命が尽きたこと?アルテマが消滅したこと?ジルの願いが叶ったから?

ここだけでも明確なら、確証めいたものは得られるんだけど

ネットで色々な人の考察を見ても、はっきりと分からない。

 

私はエンタメについては、バッドエンドや

「結末は見た人ひとりひとりが自分の解釈で受け止める」系はあまり好きではなく、

非常にシンプルでわかりやすい完全なるハッピーエンドが好きです。

前の記事でちょっと書きましたが、

FF16はハッピーなエンディングムービーを見ながら

美味しいビールを飲みつつ余韻を味わうことを楽しみにプレイしていました。

 

最後の戦いに挑んだクライヴ、ジョシュア、ディオンは全員生還して

クライヴはジルと結婚して、国を立て直すか、新たな国を建国して、

ジョシュアは従者の娘とくっついて、ディオンもテランスと一緒に祖国を立て直すとか、

そんな感じのエンディングを期待していました。

なので、この点は正直若干のガッカリ感はありましたね。

 

確かに、エンディングまでの流れからして

ベタなハッピーエンドは望めないことは予想できたことではありますが、

それでも、いや、だからこそ幸せそうなクライヴ達を見たかった。

あの世界観で急に明るくハッピーな結末は浮いちゃう気はするけど。。。

 

FFといえばストーリーから退場していく人たち

昔からFFは主要なキャラクターが命を落とす場面が多かったですよね。

それがストーリーに感動要素を加えることはもちろん分かるんですが、

しかし、やはりお気に入りのキャラや思い入れのあるキャラは生かして欲しかった!

 

ミスチルの名曲「HERO」の歌詞が頭に浮かびます。

”駄目な映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく

違う僕らが見ていたいのは希望に満ちた光だ”

 

駄目なゲームとは言いません。実際、楽しんでプレイできました。

でも、やっぱり皆死なずに生きる道も見たかった。。。

 

ということで、まずはジョシュアが死んでしまったのはショックでした。

ストーリー的にはエンディング周辺の出来事だけど、ショックだった順で書きますよ!

 

たしかにストーリー中で再登場してからというもの、これでもかというくらい、

ひたすらに死亡フラグを立て続けていた彼が生き残る線は限りなく0ではありました。

しかし、全てを片付けて、クライヴと喜びあっているシーンを見たかったんだ・・・。

 

私は発売前情報を一切入れていなかったので、

そもそも序盤で子ども時代のジョシュアがイフリートにやられたところで

もう彼は登場しないものだと思っていました。

なので、再登場したときは、うわっ生きてた!と興奮し、

しかも超イケメンになってる!と衝撃を受けました(笑)

 

大人ジョシュアのキャラクターに一気に引き込まれて、

かなり気に入っていたし、終盤に一緒に行動するようになってからは、

クライヴとの掛け合いもかなり楽しかったのですが、

その分、やっぱり生きていて欲しかったし、幸せに暮らして欲しかった。

 

ちなみに、解釈は分かれているようなネット情報も見ますが、

私はやはり、生き返ることはなかったんだと思っています。

 

次にディオン。

直接的に死亡シーンはないけれど、やはりあの流れで生きてるとは思えない。

なんで死んでしまうんだ、、、恋人?のテランスが可哀そうだろ。

ディオンのことを心配しつつも、ディオンの命令に逆らうことが出来ず

女の子の警備に向かったテランスを迎えにいってやれよ!

って思ってしまいます。

 

序盤あたりは恵まれた生活をしていた彼だけど、

結果的にアルテマに精神的に追い詰められて、父親を手にかけてしまい、

大切にしていた国民達をもバハムートになって消し去ってしまった。。。

こんな絶望から立ち上がった彼にも、幸せな暮らしが待っていて欲しかった。

 

ちなみにディオンはゲイキャラクターであったけれど、

ストーリー上そうである必然性は正直感じられず、

なんか方々に配慮するエンタメ業界の動きを感じざるを得なかったけど、

実際のところはどうだったんだろうか・・・。

これまでにFFでそういったキャラっていましたっけ??

 

あと、シド!

初めて作ったミドの発明品のエピソードとか、

シドが生きていたらそこまでの感動は無かったのかもしれない。

シド達の墓参りのシーンは当然なかっただろう。

それでも、ミドと2人の会話しているところとか、

強力して発明品作っているところを見たかったよ。

 

シドといえばFFシリーズでは毎回のように登場しているけど、

確かFF2やプレーヤーの対応次第では6でも命を落としてましたよね。

(そういえば、FF2のシドってなんとなく今回のシドと似てませんか?)

 

クライヴ達の母アナベラについて

私はハッピーエンドが好きであると同時に、

悪は成敗されて、ひどい目にあって、欲しい派である。

なので、作中でとことんベアラーたちを苦しめて、

全てを見下して高慢な態度を取り続けたアナベラは

それはもう描写できないほど酷い目にあって欲しかったです(笑)

 

作中を通して、ラスボスであるアルテマについては、

その行動に至る理由とか、考え方が人間とはまるで違う、

神的な立場からくるものなので、相容れないまでも憎しみは無かった。

だからこそ、この作品を通じて、明らかに悪として認知できるのって

私にとってはアナベラだけだったんですよね。

 

なので、プレイヤーの怒りの矛先はこいつに向いていたと思うんです。

それが、状況に絶望して自らナイフで首を切って終了だと・・・

ここは孫悟飯のあのセリフが頭に浮かびましたよ!

「あんなやつはもっと苦しめてやらなきゃ…」

 

とことん追い詰められ、ボロボロにされた挙句、

最後はベアラーの代わりに奴隷として働かされて、

自分のしたことを悔いながら生きていって欲しかった。

 

全体的な感想

さて、ここまで主にストーリーのネタバレ感想を書いてきましたが、

意図せず不満的な部分が目立つような内容になってしまいました。

しかし、これらの不満は確かにあるものの、ストーリーについては全体的には満足しています。

 

中だるみすることなく、オープニングで引き込まれたら最後、

エンディングまで心を離さないストーリー展開は素晴らしかったし、

涙したシーンはいくつもあった。

クライヴが追っていた炎のドミナントが実は自分自身だったとか、驚きの展開もありました。

歳を取ったからか、最近RPGを最後までやり切ることが出来なくなってきている自分が、

久しぶりに、エンディングまで一気に駆け抜けて、

ゲームで濃厚な物語を堪能することができました!

 

ちなみに、個人的に一番好きなシーンは、クライヴの叔父であるバイロンとの再会シーン。

思わず涙してしまいましたね。本当に良いシーンです。

 

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

今回の記事では、FF16について、ネタバレありでの感想について書きました。

すでにクリアされた方は共感頂けるところはあったでしょうか?

 

また、まだプレイしていない人がこの記事を読んでいるなら、

ぜひプレイすることをおススメします!

ガッツリとネタバレした後ではありますが、

それでも十分にやりごたえがある作品になっていますし、

バトルなど、自分でやるからこそ楽しめる部分もたくさんあります。

 

前回も書きましたが、私はこれからクリア後に開放される

ファイナルファンタジーチャレンジモード(ハードモード)で

もう一度この作品を味わい尽くしたいと思います!

スクウェア・エニックス