庭で育てているレモンの木にアゲハチョウの幼虫が付いているのを見つけました。せっかくなのでアゲハチョウの幼虫について調べつつ、子どもの自由研究の題材にすることにしました。
普段はあまりイモムシ的なものは好きではないのですが、じっくり観察するとなんだか愛着が湧いてくるから不思議なものです(笑)
アゲハチョウの幼虫について知りたい方、ぜひ読んでいってください!
アゲハチョウについて
アゲハチョウといえば、黄色と黒の羽がキレイで蝶のなかでも人気のある種類なのではないでしょうか。今ではアゲハチョウと言えばポルノグラフィティの歌の方がまっさきに思い浮かびますが、子どもの頃は虫取り網を持って追いかけた記憶があります。
ひとくちにアゲハチョウといっても、ナミアゲハ、クロアゲハ、キアゲハ、カラスアゲハなど、種類がたくさんいます。一般的にアゲハチョウと呼ばれているのは、黄色と黒の羽が特徴的なナミアゲハかキアゲハという種類になります。ちなみに、上の画像はキアゲハです。
幼虫の成長について
うちの庭にやってきた蝶の幼虫はこんな姿をしています。緑の身体に白いラインが入っているのが特徴で、目のような模様がからだの先の方についています。実際の顔はからだの先端にあって、小さめです。
姿の特徴と、レモンの葉っぱを食べていることから、ナミアゲハの幼虫だとわかりました。ナミアゲハの幼虫はミカン、レモン、サンショウなどのミカン科の植物を食べて育つのです。
親の蝶はミカン科の木を見つけると、その葉っぱの上に卵を産み付けます。数ミリサイズの丸い粒状の卵で始めは黄色ですが、幼虫が育つ過程で色はだんだんと黒くなっていき、小さな黒い幼虫が出てきます。この写真の真ん中あたりにある黄色っぽい粒が卵です。
出てきた幼虫はこんな姿。
真っ黒ですね。
幼虫の姿は成長の過程によって変わっていきます。少し成長すると、白と黒のまだら模様になります。これは鳥などの敵から身を守るための擬態で、白と黒は鳥のフンに変装しているようです。
最終的には緑の姿になって、さなぎから蝶に成長していくのですが、今から楽しみです!
襲われると頭からツノを出す!
アゲハチョウの幼虫は頭をつつくと、写真のようにツノを出します!色は種類によって違うようですが、うちのナミアゲハの幼虫はオレンジ色のツノを出します。そして、このツノからメチャクチャ臭いにおいを出します(笑)
どんな臭いかというと、柑橘系の臭いを凝縮して悪臭にしたような、そんな感じなんですが文章では表現しにくいです。これも擬態と合わせて自分の身を守るための武器。
幼虫は動きは遅いし、鳥に襲われたらひとたまりもありません。生き抜くためには色々と工夫が必要なんですね。
アゲハチョウを呼ぶには
我が家は都市部にあるので、周囲にミカンや柑橘系の植物なんてみかけません。でも、どうやって探し出したのか、アゲハチョウがやってきて卵を産んでいきました。
うちのレモンの木は高さ1mあるかないかくらいの小さいもので、鉢植えで育てているのですがそんなサイズでも見つけて卵を産んでいったので、興味がある方は鉢植えの柑橘類を庭やベランダに置いてみるとアゲハ蝶が来てくれるかもしれません。
ただ、マンションの中層階以上の高さだとアゲハ蝶が登ってこれないと思いますので、戸建てや二階くらいの高さの家の方がいいかもしれません。
まとめ
今回は庭で育てているレモンの木にいつの間にか住み着いていたアゲハチョウの幼虫について、ご紹介しました。
子どもが大好きな「はらぺこあおむし」のストーリーに沿って、葉っぱの上の卵から、大きく太っちょになり、サナギになって、蝶になる。その過程を観察できるので、子どもの自由研究の題材としてピッタリです。
興味がある方は柑橘類の植物を家に置いて、アゲハチョウを呼んでみましょう!