ホームインスペクションをご存じでしょうか?
ホームインスペクターや建築士の資格を持った人などが、家の様々なポイントをチェックして、欠陥や施工不良なんかを見つけてくれるサービスです。
私は建売の新築一戸建てを購入したのですが、内覧の際にホームインスペクションを入れました。結構お金はかかってしまうのですが、結論としては、お願いして良かったです。今回の記事では、私の体験を踏まえてホームインスペクションについて解説いたします。
・ホームインスペクションについて知りたい方
・ホームインスペクションを入れるか迷っている方
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは、住宅の健康診断のようなもので、家の状態をホームインスペクターや建築士がチェックするサービス。水回りの水漏れや、釘の状態、壁紙の傷などの細かいところから、素人ではなかなかチェックできないような天井裏や床下なんかも見てもらえます。
自分で見ることが出来るのはせいぜい表に出ている部分だけ。家を購入してから重大な欠陥が見つかることは絶対に避けたいですよね。ただ、重大な欠陥を見つけるためには、基礎部分、天井裏などの
目に見えない部分のチェックは必須になってきます。基礎のクラックや雨漏り等は絶対に見逃せないですから。
家の状態をしっかり確認して、安心して買うためにはホームインスペクションは重要なサービスですし、特に中古住宅を購入する場合は、必須ではないでしょうか。
私が実際に使ったホームインスペクション
私は新築一戸建てを購入したのですが、その時ホームインスペクションを利用しました!使った会社は「さくら事務所」というところで、業界では有名だと思います。YouTubeもやっているので見たことがある方もいるかもしれません。
本来は家購入の契約前にインスペクションをしてもらい、問題が無いことを確認してから契約する方が良いのですが、私の場合は、契約後、家の状態をチェックする内覧の日にインスペクションを入れました。家探しは結構苦労して、ようやく見つけた条件に合う物件だったので、他の人に買われるのを避けるために、急いで申し込みをしてしまいました。
特に、私が買った時期は家がどんどん売れている時期だったので、場所によっては建売でも完成する前に売れてしまっていました。そんな状況だったので、タイミング的にはイマイチなのですが、内覧時に自分たちでのチェックと同じタイミングで入ってもらうことに。
対応頂くインスペクターの方はこちらからリクエストが出来たのですが、始めて使うので誰が良いのか分からず、「一級建築士」「ホームインスペクター」の資格を持った人、という形でお願いをさせて頂きました。
結果としては、とても良い方にご対応頂けました!
しっかりチェックをしてくれることはもちろん、非常に穏やかな人柄で、私がチェックしている時にアドバイスをくれたりもしました。暑い時期だったので屋根裏とかかなり過酷な状況だったと思いますが、丁寧に調査頂けてありがたかったです。
インスペクションの結果については、内覧の時にやる場合には完了時にハウスメーカーの人にも一緒に説明をしてくれます。不良個所があれば、そこで伝えてスムーズに補修をしてもらうためですね。私の場合は、アーネストワンというハウスメーカーで購入したので、アーネストワンの担当、仲介業者の担当、そして自分の3者に説明してくれました。
ここで気付いたことがあるのですが、インスペクターの方の人柄は重要です!というのも、家を売る側としては何事もなく売ってしまいたいわけですが、ホームインスペクターは問題点があれば、どんどん指摘するので、補修の手間が増えてしまうし、最悪の場合、買主が「やっぱり買わない」と言いだしてしまうかもしれません。なので、基本的に売り手側はホームインスペクターを嫌がります。
私の時も、アーネストワンの担当者は面倒くさいな、みたいな感じで嫌そうな感じで話を聞いていました。しかも、インスペクターの方よりも明らかに若い人だったので、私はインスペクターの方が怒ってしまわないか、ヒヤヒヤしながら報告を聞きました。。
でも、インスペクターの方はとても温和な方で、しっかりと説明をしてくれて、無事に補修に関する要求事項は全て伝えて頂けました!いかに敵である販売側の人間に話を聞いてもらい、補修の約束をさせるかここら辺に、家のチェックだけではない、インスペクターの実力が現れると思いました。
当日の報告が終わると、あとは後日に報告書を提出して頂いて完了です。その報告書はハウスメーカーに送付して、補修の依頼をしたり、記録として残すことで、売却時に使ったりすることが出来ると思います!
インスペクションの結果
インスペクションの結果ですが、私の場合は細かい指摘はあったものの、大きな問題はなし!アーネストワンはローコストで有名な住宅メーカーなので、ネットでは色々と悪い口コミもあり心配だったのですが、安心しました~!
ちなみに、頂いた報告書はこんな感じで、写真と説明が付いているので、自分で見ることが出来ない場所の状態も分かって良かったです。
また、報告書内容について質問したいところがあったのですが、さくら事務所に電話したところ、担当して頂いた方から折り返しご連絡を頂き、直接ご回答を頂けました。
ホームインスペクションは必要なのか?
ホームインスペクションはどこまでチェックをするかで費用も変わりますが、床下や屋根裏も見るなら10万円以上はかかると思っておいた方が良いかと思います。ご参考までに私が使った「さくら事務所」の料金はこんな感じです。
(私は真ん中のゴールドコース)
家を買ってお金が無いときに10万円も支払いたくないよ!そのお金で家電を買い替えたいよ!と思われるかもしれません。私も正直、高いなーと思いました(笑)
でも、この10万円を払ったことで大きな欠陥のある家を買わずに済んだら、数千万円分のリスクを回避できたことになりますし、何もなければ安心して暮らすことが出来るので、こういった理由から、私はインスペクションを頼みました。
また、さくら事務所はアフターフォローも充実していて、家のことで何かあれば、過去にインスペクションを受けた人は相談に乗ったり、質問に回答してもらうことが出来たり、自分で家を定期的にチェック・メンテ・補修するためのマニュアルも貰うことが出来るので長い目で見て、費用に見合った価値を提供してもらっていると思います。
個人的には、少なくとも中古住宅を購入するのであればインスペクションはやっておいた方が良いと思います。新築の場合は保証が付いていますが、中古住宅の場合は売主が業者だったり、個人の場合は瑕疵担保責任保険に入っている人でないと購入後に何か不備があっても自己責任で直すことになるので、大きなリフォーム費用が発生したりすることがあるからです。それに、新築と比べて、古い分、圧倒的に不備は多いはずです。
一方で、インスペクションを不要という人もいます。YouTubeで見ると、不動産屋・仲介業者は不要論者が多い印象です。やはり、立場上、インスペクションされて良いことはあまり無いですから。主張としては、新築なら保証があるし、ハウスメーカーの定期点検があるから、後で何か見つかっても無償で直してもらえるから良いでしょ、という感じ。
皆さんはどう思いますか??
私は、仮に直してもらえるとしても、始めから重大な欠陥がある家は買いたくありません。。
結局、インスペクションをするかしないかは保険みたいなもので、リスク対応にどのくらいコストをかけるのか、という話なので自分が納得できる方向で進めると良いかと思います。私は仮に次に家を買うことがあれば、またインスペクションを依頼したいです!
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
今回は、ホームインスペクションについて私の経験も踏まえて書いてみました。興味がある方はぜひ、インスペクション会社を探してみてください!私の使った「さくら事務所」もおススメです。